推理ドラマ:伊織を探せ!(後編)

■ 第三部・『真組シナリオ』

・中説
やよい
「さあ、お待たせしました。
 スポットで照らされていたウサギのぬいぐるみ。それに意味はあるのでしょうか?
 伊織ちゃんは、一体どこでどうなっているのか?
 そして、全てを知る人物とは?
 解決編です!」


「よし、じゃあ、もう少し手分けして、ぬいぐるみがあったステージ中心に探そう!」

千早
「真、人手がもっと多くないと、効果が薄すぎる」

春香
「人手があればいいの?じゃあさ、ファンの人達に頼むのはどうかな!」

やよい
「ファンの人ですか?どうやって頼むんですか?」

律子
「それなら、いい方法を思いついたわ!えーと、あった!
 ここのマイクって外にもつながってるよね。
 あーあー、ゴホン!

 “えー、会場の前にいるファンのみんな!今日は来てくれてありがとう!
 ところで、みんなにちょっとお願いがあるの。”

 “実はみんなのアイドル、水瀬伊織ちゃんが、会場のどこかでかくれんぼしています!
 見事伊織ちゃんを探して、ステージの前まで辿り付いた人には
 …萩原雪歩ちゃんから、祝福のキッスがあります!”」

雪歩
「ええええええーーーっ!!!!き、ききき、聞いてませんよーーっ!!
 できません、できません、できません、それだけは絶対にできませんーっ!!」

律子
「“さー、皆探して頂戴!!以上秋月律子からイベント告知でした!!”」

千早
「え?今……秋月律子?」

亜美
「律っちゃん、おそろしいね。これで見つからなかったら、暴動になるよ」

律子
「まあ、そうならないように、私達も探しに行きましょう。
 じゃあ、行くわよ」

千早
「ちょっと待って、律子」


「あれ?どうしたんだ、千早。何だか怖い顔だな」

千早
「あなた、伊織の居場所を知っているわね?」


春香やよい雪歩亜美真美
『えええーーーっ!!!』

春香
「ど、どうしてそんなこと言うの千早ちゃん?」

千早
「伊織のウサギが見つかった場所。
 黄色くて丸い光ウサギ。それは、まるで、お月見みたいだと思わない?」

やよい
「うわ!そうかもしれません!」

千早
月見と言えば、中秋の名月。つまり秋の月
 秋月律子、あなたを指しているのではないの?

あずさ
「ま、まさか、律子さんが?」

雪歩
「そんな、どうして?何かの間違いですよ。だって律子さんは
 さっきから一生懸命」


律子
「…いやーさすがは、千早ねえ。正直、すこしやばいかなって思ってた」

やよい
「ええ!一体何がどうなっているんですか?」

律子
「仕方ない。正直に話しますか。
 実は、伊織ね、おたふく風邪になっちゃったのよ」

雪歩
「え?大丈夫なんですか?」

律子
「大丈夫じゃないから、休ませようとしたんだけど
 どうしても、今日のコンサートに出るっていって聞かないから
 朝から、もう2人で大騒ぎして、ようやく捕まえて、プロデューサーに
 引き渡して、医者につれていってもらったんだけど、いつの間にかウサギを
 持っていなくて。多分、何かしたんだろうなあとは思ったてたけど、やられたわね」

春香
「律子さん、どうして、言ってくれなかったんですか?」
亜美
「うわーい!ホッペが膨らんだいおりんが超見たーい!!」

「弱ってる伊織なんて、なんたるラッキーチャンス!
 よーし、積年の恨みを晴らしてやる!」
やよい
「うう!伊織ちゃん、かわいそう。お見舞いしなくちゃ!」
あずさ
「そうね、看病してあげないといけないわ」

律子
「…まあ、おたふく風邪の蔓延防止と、こういった人達から伊織を守る為に
 言いませんでした」

春香
「納得です」

千早
「適切な判断ね」

律子
「あーもう、いきなり真が探しに出て行くから、ますます言いにくい状況になるし。
 困ったわよ、本当に」


「ご、ごめん。でも、本当に伊織が無事でよかったよ」

あずさ
「ええ、それが何よりです。あら、無事という訳でもないんでしたねー」

全員
「アハハハハハハハハ」

律子
「ほら伊織、アンタも何かいいなさいよ」

≪律子、電話を取り出す≫

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伊織
「こらー、アンタ達聞こえてるわよ!
 好き勝手いっちゃってくれるわね!
 大体私の素晴らしい作品の意味に気づくのが遅すぎるのよ。

 まあ、それも仕方ないわね。
 私より、かわいくて、かしこい女の子はなかなかいないもんね、ニヒヒ♪

 とにかく、後で私もステージに行くんだから、アンタ達、
 先に会場をあっためておきないよね!」
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亜美
「ふわ~、いおりんは、どこにいても、どんな状態でもかわんないね」

やよい
「はあ~、なんだか安心したら、すっごく、歌いたくなってきました!」


「お!ボクもそういう感じ。いっちょ、やるか!」

律子
「うん、いいわね!このテンション!」

あずさ
「さあ、ここからはじまる」

千早
「私達のステージ」

雪歩
「準備はいいですか!」

春香
「OK!LET’S GO!」


全員

『NEXT STAGE!

『THE IDOLM@STER』M@STERバージョン!』





♪♪『THE IDOLM@STER』のイントロがかかり、
  全員、ステージへ…!