推理ドラマ:伊織を探せ!(後編)

■ 第三部・『律子組シナリオ』

・中説
やよい
「さあ、お待たせしました。
 スポットで照らされていたウサギのぬいぐるみ。それに意味はあるのでしょうか?
 伊織ちゃんは、一体どこでどうなっているのか?
 そして、全てを知る人物とは?
 解決編です!」
律子
「プロデューサー、私達の意見を選ぶのね。ありがとう。
 さあ、みんな、少し冷静になって、どうするのかを考えよう!」

千早
「すみません、あずささんに聞きたいことがあるのですが?」

あずさ
「あら?な~に、千早ちゃん?」

千早
「今日、あずささんは、かなり時間の余裕を持って
 会場にいらしていたと思うのですが」


「そう聞いたよ。昨日の夜に家を出たんですよね?あずささん」

千早
「そこなんだけど、時間に余裕があれば、迷子にならないのかしら。
 今日もあずささんは、水瀬さん捜索中、ほとんど迷子でした。
 だけど、ここに来れたのは、道案内をしてくれる人がいたからです」

春香
「え?それは、あずささんは誰かと一緒に会場に来たということ?」

雪歩
「ええ、まさか、伊織ちゃんと一緒に来たんですか?でも、そんなこと
 一言も…あ!ま、まさか、私が掘っていた穴を使って……
 そこに……い、伊織ちゃんを」

千早
「萩原さん、飛躍しすぎ。水瀬さんの件にあずささんは関係ない。
 あずささんを案内した人は、プロデューサーだから」

やよい
「ええええ!そうなんですか!!!」

あずさ
「まあ、千早ちゃん、その言い方だと、まるで私とプロデューサーさんが
 いい仲のような感じに聞こえてしまうわね。うふふふ」

真美
「あれ?さっき、兄ちゃんと話していた時に
 『さすがに1日前に会場に送っておけば遅刻しようがないと思ったから、
  あずささんを強制的に会場送りにした』とか言ってたけど」

あずさ
「まあ、真美ちゃん、ばらしちゃダメじゃないの」

律子
「千早、それで、結局何が言いたいの?」

千早
「怪しいあずささんは実は関係がない。だから、問題はやはり
 あのウサギにあるんです」

律子
「ふ~ん、千早、アンタにはもう何もかもお見通しってわけね」

千早
「ええ」

春香
「あ、あのう、千早ちゃん達何を言ってるの?ケチケチしないで教えてよー!」

千早
「春香、水瀬さんの居場所なら律子が知っていると思う」


春香やよい雪歩亜美真美
『えええーーーっ!!!』

真美
「なんで!なんで!なんでわかるの!!!」

千早
「ぬいぐるみの発見状況が、ある人を指していたから」


「ある人?」

千早
「伊織のウサギが見つかった場所。
 黄色くて丸い光ウサギ。それは、まるで、お月見みたいだと思わない?」

やよい
「うわ!そうかもしれません!」

千早
月見と言えば、中秋の名月。つまり秋の月
 秋月律子、あなたを指しているのではないの?

あずさ
「ま、まさか、律子さんが?」


律子
「…いやーさすがは、千早ねえ。
 正直、すこしやばいかなって思ってた」

やよい
「ええ!一体何がどうなっているんですか?」

律子
「仕方ない。正直に話しますか。
 実は、伊織ね、おたふく風邪になっちゃったのよ」

雪歩
「え?大丈夫なんですか?」

律子
「大丈夫じゃないから、休ませようとしたんだけど
 どうしても、今日のコンサートに出るっていって聞かないから
 朝から、もう2人で大騒ぎして、ようやく捕まえて、プロデューサーに
 引き渡して、医者につれていってもらったんだけど、いつの間にかウサギを
 持っていなくて。多分、何かしたんだろうなあとは思ったてたけど、やられたわね」

春香
「律子さん、どうして、言ってくれなかったんですか?」
亜美
「うわーい!ホッペが膨らんだいおりんが超見たーい!!」

「弱ってる伊織なんて、なんたるラッキーチャンス!
 よーし、積年の恨みを晴らしてやる!」
やよい
「うう!伊織ちゃん、かわいそう。お見舞いしなくちゃ!」
あずさ
「そうね、看病してあげないといけないわ」

律子
「…まあ、おたふく風邪の蔓延防止と、こういった人達から伊織を守る為に
 言いませんでした」

春香
「納得です」

千早
「適切な判断ね」

律子
「あーもう、いきなり真が探しに出て行くから、ますます言いにくい状況になるし。
 困ったわよ、本当に」


「ご、ごめん。でも、本当に伊織が無事でよかったよ」

あずさ
「ええ、それが何よりです。あら、無事という訳でもないんでしたねー」

全員
「アハハハハハハハハ」

律子
「ほら伊織、アンタも何かいいなさいよ」

≪律子、電話を取り出す≫

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伊織
「こらー、アンタ達聞こえてるわよ!
 好き勝手いっちゃってくれるわね!
 大体私の素晴らしい作品の意味に気づくのが遅すぎるのよ。

 まあ、それも仕方ないわね。
 私より、かわいくて、かしこい女の子はなかなかいないもんね、にひひっ♪

 とにかく、後で私もステージに行くんだから、アンタ達、
 先に会場をあっためておきないよね!」
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亜美
「ふわ~、いおりんは、どこにいても、どんな状態でもかわんないね」

やよい
「はあ~、なんだか安心したら、すっごく、歌いたくなってきました!」


「お!ボクもそういう感じ。いっちょ、やるか!」

律子
「うん、いいわね!このテンション!」

あずさ
「さあ、ここからはじまる」

千早
「私達のステージ」

雪歩
「準備はいいですか!」

春香
「OK!LET’S GO!」


全員

『NEXT STAGE!

『THE IDOLM@STER』M@STERバージョン!』





♪♪『THE IDOLM@STER』のイントロがかかり、
  全員、ステージへ…!